2010年5月2日日曜日

クプゥカ プゥカのこと









“クプゥカ プゥカ”

ある日、ポッカリ頭の中に浮かんだ言葉であり、音であった。

不思議だったのは、「音」であったのにも関わらず
それは、耳に聞こえる音ではなかったこと。

絶対音感の人間でも、ドレミファを言い当てられまい。


その頃の私は、三途の川について、よく考えていた。
自分と空間との境界に、三途の川が横たわっているような感覚が、波のようにやってくる。

そんな時に、聞こえたのだ。


そのときの自分の日記にはこんな事が書いてあった。

0と1の間にある風景の中で聞こえてくる音。

「クプゥカ」

トテトテ歩きながら、窓を何度も覗いた。

「クプゥカ クプゥカ」

空中に浮き上がる草原と、空しか見えない窓がある。
誰もいないのに、何処からともなく聞こえてくる。

それを探しながら、トテトテ歩く白いワンピース。

「クプゥカ プゥカ」


最近、心理カウンセラーの方と対談する機会があり、この話をした。

自分と世界との境界が無くなる感覚のことを「ルミノーシス現象」というらしい。

まさに、自分の作品を作るきっかけは、その現象に陥った時だろうと思った。

このブログの「おとをきいて ものをつくる」というのは、そういうイメージを表したものだ。

photo 「クプゥカ プゥカ」 2008

2 件のコメント:

  1. ラフュフュンことマリリンです。
    これから楽しませてもらいますよ〜!!このお話素敵!精神世界大好きです。
    よろしくね!

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  2. >löffelchen
    こちらこそ、よろしくね〜☆
    マリリンのblogも楽しみにしてます。

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